全て手作りの陶器は、下記のような完成品の特徴がございます。
機械での大量生産ではない、人の手から作り出された、個々の特性をお楽しみいただけますと幸いです。

《小さな黒点》
小さな黒点が見られることがありますが、焼成時に粘土に元々含まれている鉄分が焼かれる事で酸化し、
黒点となって現れる現象です。陶器製品の特徴ですので不良品ではありません。
作家さんによっては、器の表情として黒点が出るようにする事も多々あります。
一つ一つ異なる表情をお楽しみください。
 





《ピンホールについて》
素焼きを時に素地に残った空気や、有機物(ほこりなど)が、焼成時に小さな穴として現れる場合があり、
その小さな穴を「ピンホール」と言います。 一般的には良品扱いとされていますが、
当店は2mm以上の物は不良品と判断しています。
※ただし器の作風によっては、基準値を超えていても、使用上問題が無い場合は当店でも良品としています。
・下記は水を入れた後の画僧。乾くと元に戻ります。(不良品ではありません)





《貫入について》
陶器の焼成後に、冷ます過程で陶器素地と上塗り釉薬の収縮率の違いで生まれる、
釉薬の内側に入る薄い筋を貫入と言います。
柔らかい粘土とガラス質の釉薬の収縮率が異なるために起こる陶器の性質で使用には問題ありません。
貫入を含め、陶器製品は使い込むほどに味わい深くなる変化をお楽しみください。
・貫入は陶器特有ののもので、ヒビや割れではありません。
・白や薄い色の釉薬陶器に見られます。
・白い陶器やそれに近い色の陶器を水に漬けると灰色の線やシミの様なものが現ることがありますが、  
 貫入に水が染み込んだ為に起こる陶器特有の現象で、使用に問題なく不良品ではありません。
・貫入は水分の染み込みは陶器の性質ですので、気になる方は目止めを行ってください。  
 ※「陶器の取り扱い」をご参照ください。

・下記は水を入れた後の画像。乾くと元に戻ります。(不良品ではありません)





《濃淡・流れやたまりについて》
釉薬は一つ一つ手作業でかけている為、持つ場所やかかり具合やで色ムラ等が現れる事があります。
焼成時の窯中の位置により熱の伝わり方が違います。その為に、濃淡や流れやたまりが出ることがあります。




《成形のゆがみ・がたつき》
陶器は、機械ではなく一つ一つ人の手を使って成形する為、完成した形が完全な丸でなかったり、
高さや大きさが少し違っていたりと1点ずつ異なります。
高台の無いたたら成形の場合、成形方法上どうしても歪みが生じやすく、器の立ち上がり具合や曲がり具合、
底面のがたつきが起こる事があります。
ある程度の揺らぎは、器が持つ個性として良品判断していますが、あまりにも個体差が大きいものは、
不良品、または別商品として取り扱っております。